骨折したときギプス等で固定をして、骨がくっつけば治ると考えている方が意外に多いようです。しかし実際は、固定を外してからの方が患者さんにとっては大変かもしれません。患部周囲に拘縮(こうしゅく)が起こることが多いからです。拘縮(こうしゅく)とは、長期の固定等により関節・筋・腱・靭帯等が硬くなり動きが悪い、また痛くて動かせない状態です。快復させるには硬くなった部分(関節・筋・腱・靭帯等)を動かすこと(いわゆるリハビリ)が必要になります。これは自分でも出来ますが、周りの組織を傷めることなく、なおかつ効率的に運動させるのは困難です。専門のリハビリ施設または整骨院等で指導を受けたほうが良いでしょう。