バーナー症候群とは、レスリング、相撲、ラグビー、アメフトなどのコンタクトスポーツで相手と接触した際、頚部に過度の外力が加わり発生する一過性の神経障害です。焼けるような灼熱感のある痛み(電気がはしるような痛み)が発生するのでBurner Syndromeというそうです。腕神経叢(頚からでる頚髄神経が何本かが合して肩から腕にとどく神経の束)という神経の束が、強制的に伸展され発症します。症状は数分で軽快することが多いですが、数ヶ月間持続するものもあります。受傷後は、痛みの様子をみて頚部に負担のかからないランニング等から開始し、痛くない範囲で頚部の前後屈、左右回旋、側屈等の自動運動から徐々に行います。頚部をフルに動かして、肩、腕に放散する痛みがなければ頚部の筋力強化をはじめていきます。