足底筋膜とはその名の通り足底にある筋肉で、足の土踏まずにある縦のアーチを形成している筋肉です。足を着いたとき等にこの筋の伸縮作用により足に掛かる衝撃を吸収する働きをする大事な役目をしています。ランニング等で繰り返される伸縮運動によりこの筋にストレスがかかりやすく、付着部である踵骨(かかとの骨)下面に痛みが出現することがありますがこれを足底筋膜炎といいます。その他にもアキレス腱の柔軟性が低下することにより足底筋膜が緊張して起こる事もあります。症状としてはランニング着床時や長時間歩いた後等に踵の下面に痛みが出現することが特徴です。治療法としてはまず応急処置の項で説明しました「RICE」療法が原則です。急性期が過ぎる頃になるとストレッチを主体とした運動療法、足のアーチをサポートする装具の使用等さまざまな方法があります。また、スポーツの復帰に関しては筋力強化や柔軟性の確保も大きな条件になりますが痛みをこらえながら行うことは治療時間を延長させる因子になりますので禁忌です。専門の先生に相談しながら早期回復を心がけましょう。