今回は子供の股関節の痛みについて説明します。3歳~12歳くらいの子供に多く特に6歳~10歳の年代の男子に多発する痛みにぺルテス病があります。これは大腿骨頭(大腿骨が股関節を形成している一番上の部分)への血流が悪くなって大腿骨頭が壊死を起こす病気で、なぜ血流が絶えてしまうのかはまだ完全には解明されていません。この病気になると元気だった子供が足を引きずるようになったり股関節や太もも、膝関節の痛みも訴えその後徐々に股関節の開排運動や外に開く外転運動が出来なくなりやがて変形性の股関節症を起こします。治療は装具を装着して治す保存療法と手術療法がありますがそれぞれ発症年齢によって予後が変わってきますので普段からの親御さんの観察力も必要です。