今回は以前解説にもありました「外側上顆炎(テニス肘)」「内側上顆炎(ゴルフ肘)」についてのストレッチをご紹介します。
日々の診療で患者さんから「肘周りが痛い」「腕が痛い」などの相談を受ける場合、テニス肘や野球肘になられる方が比較的多くみられます。
痛みが出た場合、我慢して炎症が強くなってから治療をするよりも、炎症が起きる前に初期の段階で自ら対応できていれば症状が軽く済む方もいらっしゃいます。
今回はテニス肘や野球肘と診断された際に自分でできるセルフストレッチのご紹介です。
【外側上顆炎(テニス肘)のセルフストレッチ】
- 手のひらを下に向け肘を伸ばします。
- 手を反対側の手で押さえ手のひら側に向けます。
(こちらで腕が伸びる感じがあればこの先は無理をせずに) - 2のみでストレッチ感が足りない場合は肘を外側へ捻るようにします。(肘は外側か地面に向く方向に意識しましょう)【注意】肘が曲がってしまうとストレッチが利かなくなりますので肘は伸ばしたままにしましょう。
【内側上顆炎(ゴルフ肘)のセルフストレッチ】
- 手のひらを上に向け肘を伸ばします。
- 手を反対側の手で押さえ手の甲側に向けます。
【注意】こちらも肘が曲がってしまうとストレッチが利かなくなりますので肘は伸ばしたままにしましょう。
テニス肘や野球肘になってしまった場合、これらのストレッチを行いながら早期回復を心がけることが大切ですが、肘周辺や腕の痛みがある場合、全てにこちらのストレッチが有効であるとは限りません。痛みや違和感を感じた場合まずは専門医を受診し、どこが悪いのかきちんと診断を受けたのちにテニス肘や野球肘であった場合はこれらのストレッチを少しづつ行なってみてください。
当院ではテニス肘や野球肘に対してストレッチやサポーター、テーピングなどを利用した施術を行なっています。肘周辺の痛みや腕の痛みがありましたらまずはご相談ください。