今回はウォーミングアップが体や運動パフォーマンスに与える影響について簡単に解説したいと思います。
ウォーミングアップの主な目的は、体を動かすことで血行が良くなり、運動に必要な酸素やエネルギーの供給を促進させること。また、体温・筋温を上昇させることにより身体機能を高めパフォーマンスの向上を促すことと考えられています。
筋温が上昇することで筋肉の柔軟性が出現し、スムーズな筋収縮が可能になり関節の可動域が向上、また運動時の筋肉による抵抗が減少することで運動に必要なエネルギー供給が少量になります。さらに傷害の発生や再発の防止にも関係が深いとされています。
筋温の上昇は入浴などの受動的なものではなく、軽運動やストレッチなど体を動かすことによって得られます。以下がその手順例です。
- 軽い静的ストレッチ
- ジョギングやステップワーク
- ダイナミックストレッチ
- 各競技の専門的なトレーニング
以上のような順番で行うと効率良く筋肉が温まると思われます。
季節や気温、その日のコンディショニングによってウォーミングアップに要する時間は変化します。夏季では外気温が高く体温の上昇が早い為10~20分ほどが適正となり、運動量が多く汗をかきすぎる場合は逆効果になることがあります。冬季は夏季と比べ体温が上昇しにくい為20~30分ほど必要になるかと思います。
自分に合ったウォーミングアップはちょっとした意識により見つけることが出来ると思います。皆さんも少しだけ意識をして取り組んでみてください。