今回はストレッチの種類と、運動前、運動後での取り入れ方の違いについてご紹介します。ストレッチには大きく分けて静的ストレッチと動的ストレッチの2種類があります。
・静的ストレッチ【スタティックストレッチ】
ストレッチをする際にゆっくりと反動をつけずに筋肉を伸ばすことで筋の柔軟性を高める方法です。一般的なストレッチは静的ストレッチを指すことが多いです。
(目的)
筋肉の緊張緩和、柔軟性向上、さらに関節可動域の改善を目的に行います。またリラックス効果もあるため、運動後や睡眠前などに取り入れるととても効果的です。
(注意点)
上記で述べたように筋肉の緊張をやわらげる為ため、運動前のウォーミングアップに取り入れてしまうと、筋肉が必要以上にリラックスしてしまい筋出力が低下してパフォーマンスの低下が起こる可能性があります。
・動的ストレッチ【ダイナミックストレッチ、バリスティックストレッチ】
体を動かし反動をつけながら筋肉を収縮させることで、関節可動域の改善と筋肉の柔軟性向上が期待できます。またスポーツ特性を生かしたストレッチを行うことが可能でありラジオ体操がよく知られている動的ストレッチの一つです。
(目的)
運動前のウォーミングアップに取り入れることが多く、またスポーツの現場ではそれぞれの競技特性に合わせた動きでストレッチが行えるため、複雑な動きをする競技にも対応することが可能です。
(注意点)
反動をつけながらのストレッチは、運動強度がとても高くなり怪我のリスクも高くなるため、十分体を温めてから行う必要があります。
以上のように運動前、運動後ではストレッチの目的と方法が変わります。運動前に動的ストレッチを取り入れることで競技のパフォーマンス向上が期待できます。またスポーツ選手に限らず、普段の運動を行う際にも怪我のリスクを下げることに繋がります。ぜひ参考にしてみて下さい。