ローディング中です
診察時間
…17:00まで …13:00まで
診察時間
08:30 ~ 12:30 診療 診療 診療 診療 診療 診療 13:00まで
14:30 ~ 19:00 診療 診療 診療 診療 診療 17:00まで -

explanation
THE解説

骨折の合併症・脂肪塞栓症候群

今回は脂肪塞栓症候群について解説します。
まず、骨折の合併症を大まかに分類すると、全身性のものと局所性のものとに分類され、加えて急性期と晩期とに分かれます。脂肪塞栓症候群は全身性で急性期に発症する合併症です。

発生率は骨折患者の5%未満で、脂肪細胞により血管を塞栓された臓器が虚血状態になり、その臓器の機能が低下または不全となったものを言います。比較的大きな骨の骨折で、なおかつ複数カ所で骨折が起こったものに発生しやすいとされますが、軽度の骨折でも発症することもあり注意が必要です。

原因としては、骨折時に血管内の脂肪代謝や損傷した血管から骨髄などの脂肪が静脈から侵入し塞栓を起こすものと考えられています。

症状は受傷後から12~48時間で発症し、発熱や頻脈に始まり胸部や腋などに点状の出血斑が出現します。脂肪が肺動脈や脳血管を塞栓した場合、生死に関わることもある為注意が必要です。

受傷から医療機関での診察までに時間が空いてしまうとこのような合併症が発生した時の対処が難しくなってきます。また我々柔道整復師も骨折の治療を行う際にはしっかりと把握し対処しなければなりません。上記のような症状が出た場合、速やかに医療機関を受診しましょう。