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鼠径部痛症候群とは
鼠径部(股関節部)周辺を中心とした不定愁訴(痛み)を訴える外傷です。
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症状
初期では日常生活に大きな影響を及ぼす程ではなかった痛みが次第に慢性化し悪化してしまいます。
日常生活動作では起き上がり動作やくしゃみ、スポーツ動作ではダッシュやキックなどで強い痛みを生じるようになります。
特にサッカーやラグビー選手に多く見られ、一度発症すると治りにくいのが特徴的です。
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原因
何らかの原因(使いすぎなど)で下記の可動性、安定性、協調性に問題が起き低下したまま無理にプレーし続けると、症状が慢性化し体幹部から股関節周辺かけて機能障害が生じ発症します。① 可動性の低下
体幹部から股関節周辺の筋肉や関節の柔軟性(可動性)の低下により拘縮が起こる。
② 安定性の低下
骨盤を支える筋力(安定性)低下により不安定性になる。
③ 協調性の低下
体幹部と下肢(下半身)の動きが効果的に連動すること(協調性)が出来ず
不自然な使い方になってしまう。※内転筋群起始部(内太もも)に痛みを訴える例が最も多く、下腹部にもみられます。
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治療・予防
スポーツ活動の中止などの保存療法が主流です。可動性を増す為のストレッチ運動、筋力強化などを行うことが基本になります。
また、運動前後には準備運動、整理運動を行い股関節周辺の拘縮予防や筋力低下の予防などを心がけて下さい。