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THE解説

ベイカー嚢胞

  • ベイカー嚢胞とは

    簡単に説明すると膝の後ろに水が溜まってしまう疾病です。
    半膜様筋腱(太もも裏内側の筋肉)と腓腹筋内側(ふくらはぎの筋肉)が重なる間に存在する滑液包(袋)と言う組織が炎症を生じ腫大したものを言います。

  • 滑液包とは

    筋肉、腱、靭帯などが重なり合う間に存在し、関節運動時に生じる筋肉、腱、靭帯の摩擦を軽減させる働きをしています。

  • 原因

    上記の滑液包に炎症が生じると、滑液包内に液が貯留し腫大してしまいます。
    主に50歳以降の女性に好発し、変形性膝関節症や関節リウマチに合併して生じることがあります。

  • 症状

    膝裏やや内側に鶏卵大の波動性を有する腫瘤を認め、ほぼ痛みを感じる事もなく圧痛、熱感はありません。膝後面の不快感や正座時の緊張感を訴えます。

  • 治療法

    物理療法などの保存療法などや、窄刺により滑液包内の排液で治癒することもあります。また難治例では滑液包を摘出する場合もあります。
    上記の症状が現れた場合は、専門の医療機関に相談しましょう。