疲労骨折
- 疲労骨折とは
骨は繰り返し加えられる外力に非常に弱く、通常では骨折を起こさない程度の外力が繰り返し加わった場合に生じる骨折のことを疲労骨折と言います。
最近では子供から老人に至るまで、スポーツが普及しスポーツ障害としての疲労骨折が増加しています。(特に10代に好発)
- 疲労骨折の原因
- 筋疲労による骨自体に直接加わる衝撃力
筋肉は収縮することで、筋肉自体が付着している骨組織に対して作用する力(負担)を軽減させると考えられています。ところが繰り返し筋肉を収縮することで、筋自体に疲労が生じ骨組織にかかる負担を軽減できなくなり、骨自体に強い衝撃力が加わることで疲労骨折を生じます。
- 筋肉の繰り返しの収縮により生じる過大な牽引力
筋肉の繰り返しの収縮で骨に対して筋肉の牽引力が過度に生じ、骨自体に歪みが生じることで疲労骨折が生じます。
- 疲労骨折発生部位
脛骨(すね)> 中足骨(足の甲)> 腓骨(外くるぶし)> 足根骨(足首)
- 疲労骨折の症状
発生部位に疼痛を訴え、運動時に増強することが多く安静時には疼痛は軽減します。
他覚的所見では患部に限局的な圧痛、時に明らかな腫脹、熱感が認められます。
- 疲労骨折の治療方法
疲労骨折は上記の説明通り微力な外力が繰り返し加わり負傷する為、原因となっているスポーツ競技を即座に控え安静にしましょう。
基本的には保存療法を行います。専門の医療機関を受診し治療に専念しましょう。