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THE解説

強直性脊椎炎

今回は強直性脊椎炎についてお話しします。
主として、脊椎の椎間関節、仙腸関節、あるいは股関節などに起こる多発性の炎症で、好発年齢は10代後半から20代です。患部の運動制限が著明で進行すると関節強直(関節が動かなくなる)となります。初期では一過性の背部痛など軽い症状が多いですが、進行した場合には脊柱が前彎して前かがみの状態となり股関節も強直状態となります。

(特徴的な症状として)
  1.  安静にしても軽快しない腰痛、また胸背部痛とこわばり感。
  2.  アキレス腱部の痛み。
  3.  脊柱の運動制限、胸郭の拡張制限
  4.  合併症でぶどう膜炎

このような症状が特徴として挙げられます。
レントゲンでは胸腰椎移行部に脊柱の変化が見られる事が多く、脊柱の前・後縦靭帯が骨化することがあります。
治療としては抗炎症剤の投与や運動療法、脊柱変形が強い場合や股関節強直に対しては手術療法が対象となります。予後の経過は長く、10~20年にわたって徐々に進行する場合が多いので、こうした身体の症状が出現した際は早めに専門医に診てもらうことをお勧めします。