前回に引き続き、歩行についてお話します。歩くことに関する関節と筋肉のお話を前回させていただきましたが、今回は、歩行に関する正しい脚の運び方についてです。
みなさんは日常で、歩行中に障害物や段差などがないところで躓いたり、または転んだりしたことはありませんか?原因は、脚が上がらずに脚を引きずるようにして歩いているから。たくさん歩いたり体が疲れてくると姿勢が悪くなってきます。これが、脚が上がらなくなる原因として考えられます。
まず、歩く時の姿勢を意識しましょう。以前お話ししたように、良い姿勢を保つことが体のバランス維持やスムーズな歩行をするための方法の一つです。そして、脚を上げる。脚を上げるといっても、足関節の部分から脚を上げるように意識しても足首だけの動きになってしまいます。
ポイントは、股関節を動かすように太ももを意識して上げること。そうすれば、広い範囲で脚が上がるようになり、太ももやふくらはぎの筋肉の運動にも繋がります。まずは太ももを意識してみてください。初めはぎこちないかもしれませんが、脚の上りがスムーズになって歩くことができれば、歩行に必要な筋肉の運動になって脚がひきしまり、よりスマートに歩くことができると思います。
次回は、歩行に関するお話の最後です。
歩行時の重心の移動についてお話しようと思います。