姿勢シリーズ。今回は、お尻の筋肉(殿筋)についてお話しします。
人間の進化の中で、もっとも発達した部分と書いてある参考書も多い殿筋。なぜかというと、前回お話した脊椎の弯曲に関与しているからです。殿筋は腰椎の前弯に大きく関与しています。
人間は、四足歩行から二足歩行に進化した動物です。一番の進化は、殿筋が発達したことにより骨盤の回旋が起こる。その回旋により腰椎の前弯が作り出されたことだといわれています。実際に、猿と人間の違いを取り上げると、前弯がある人間の立位は直立できるのに比べて、前弯がない猿の立位は直立できていません。自然に、二本の足で立ち・歩く。これには人間ならではの進化や殿筋の発達があるからだと考えられます。
殿筋の維持や弱くなることを防ぐことが、人間の姿勢を維持することと繋がるのではないでしょうか?
そのためにも、運動やストレッチなどをして体を動かし、筋力維持を心がけましょう。