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アキレス腱障害

アキレス腱の障害には一瞬の外力で傷めるものや、少しずつ反復外力が加わって傷めるものがあります。強い外力が加わって傷めると断裂や部分断裂などを起こします。反復して傷めるものには腱鞘炎などがあります。一般的には後者が多く、症状は歩行痛や圧痛、腫れが出たり、時には腱の肥厚(炎症のために腱が太くなること)を起こしたり足首を動かすとギスギス音が触れる場合もあります。ウォーキングやジョギングなど強くやりすぎたり、長く歩き過ぎたりすることが原因です。安静にして患部の炎症を引かせることが大切です。一方、断裂の場合は患部に凹部が触れ、歩行時に力が入りませんのですぐわかります。治療法は手術療法と手術をしないで治す保存療法があります。どちらでも同じように治ります。

弾撥指(ばね指)

関節にはそれぞれ腱(スジ)があり、その腱によって関節の曲げ伸ばしが出来るような仕組みになっています。そして腱はさらに鞘(しょう)という組織に保護され、指の曲げ伸ばしの際に腱はその鞘の中を行ったり来たりすることになります。さらに指の使い過ぎにより腱の往来が激しいと部分的に肥厚といってコブのような組織が出来、指の曲げ伸ばしのときにこのコブが引っ掛かりを生じて関節が「カクン」とばねのような症状を起こします。これがばね指といわれる所以です。 症状のひどい例では曲げることは出来ても伸ばすのに他方の手を使わないと伸びないという症例もあります。こうならないためには指の曲げ伸ばしの際に異常を感じたら、なるべく早いうちに専門の先生に診ていただくことです。治療法としては保存療法と観血療法(手術)がありますが時間はかかりますが保存療法で対応できます。しかしより強い症状の場合は腱鞘の一部を切離するという手術をする事もあります。

ねちがえ

寝る前まで何ともなかったのに朝起きると「首が痛くて回らない」こういう経験をされた方も多いと思いますが、これが所謂「寝違え」です。正式な傷病名は頚椎捻挫、あるいは頚部捻挫といいます。無理な姿勢で寝ていたために首の関節や筋肉にストレスが加わり痛みが発症したり、また首の周りの筋肉に疲労が蓄積することにより同じような痛みを訴えることがあります。軽度では1~2日で自然に治ってしまうものもあれば痛みが強く、首が回らず上も下も向けず、嚥下(ものを飲み込むこと)時の痛みも強く「食事も摂れない」なんていうこともあります。また、朝起きたときは何でもなくても時間の経過と共に症状が出てくることもあります。痛みが強いときは安静にして早いうちに加療をすることです。応急処置はやはりアイスマッサージ(ザ・解説1の応急処置で説明)です。

捻挫

ケガの中で一番ポピユラーなのが捻挫です。転んで手をついたり、足を捻ったりして関節にその可動範囲(関節が最大限に動く事ができる生理的範囲)を超えたストレスがかかった時に起こります。その時、関節の中で骨と骨とをしっかり止めておく靭帯というスジが傷むわけです。わりあい馬鹿にされがちですが、捻挫の中には数ヶ月も加療を要するものもあります。また、治療をしないで放置すると長期間痛みが残ったり、動揺関節といってスジがゆるんだままになって関節がぐらついたものになってしまうことも多数有ります。数日で治るのも、数ヶ月も要するものも捻挫です。捻挫だといってあまく見ると取り返しのつかなくなることも有りますで注意してください。捻挫をした場合の処置は解説「その1」RICEの原則で結構です。その後早めに専門家に診てもらってください。自己診断は禁物です。

打撲(打ち身)

打撲は靭帯のほとんどの場所に起こる怪我で、転倒や衝突、打撃などの主に鈍力の作用により関節や筋肉、スジなどを傷めた状態をいいます。患部に青いアザができたり血腫という血の塊ができたりしてケガをした付近が動かしにくくなったりします。捻挫と同様に軽視されがちですが場合によっては治療が長期に及ぶ場合もあります。特に血腫が瘢痕といって硬い塊になったりしますと厄介になりますので注意してください。応急処置は冷やすこと(アイスマッサージ)です。

いわゆる「突き指」

突き指と一口に言っても傷めた程度や年齢によって多種多様で、簡単に説明しますと2~3日で治ってしまうものもあれば、成長期の子供達では関節面にあるデリケートな軟部組織を傷めた場合や、大人ですと関節周辺の腱や靭帯を傷めた場合など数ヶ月に及ぶものもあります。そんな複雑な病理を持っているのが特徴です。また、突き指の処置で皆さんが良くやるのが傷めた関節を引っ張ってしまうことですがこれはよくありません。二次損傷を引き起こす可能性が高いからです。突き指したらまず冷やして安静にし痛みや腫れが強いようでしたら早晩専門家に診てもらいましょう。骨に異常があることも良くあります。人間の指は大変複雑な解剖も併せ持っていて最近開発された高性能ロボットもまだまだ人間の指の動きにはついていけないようです。指のケガにはくれぐれもご注意を。

脱臼

脱臼とは捻挫と同様に生理的範囲以上のストレスが関節にかかって関節の整合性(位置関係)が異常となったものです。その際に関節包や靭帯を傷めたり、骨折も合併することもあります。肩関節や肘関節(ひじの関節)、顎関節(あごの関節)指関節などが脱臼しやすい関節です。脱臼しますと関節が変形し一般の方でもすぐそれとわかりますので安静にして専門の先生を受診してください。また、先天性股関節脱臼に代表される外傷性でないものもあります。これは幼児期に股関節の形成が不完全だったものを放置した為にみられるものですが、最近は親御さんも情報をしっかりと持っていますので少なくなっているようです。

骨折

今回は我々が最も得意とする骨折を領域である骨折を取り上げます。骨折とは何らかの力が加わりある部分でその連続性が断たれた状態をいい、完全骨折と不全骨折(よくヒビともいわれますが)に分類されます。症状としては患部が変形したり、強い腫れが出たりシビレ感や内出血、時には貧血も起こすことがあります。治しかたとしては無血療法(手術をしないで治す方法)と観血療法(手術療法)があり、それぞれその状態により治し方が選択されますが、整骨・接骨院は無血療法で治します。また、皆さんが誤解されているのが複雑骨折の解釈です。難しい骨折や複雑に折れた骨折が複雑骨折と思われていますが実は開放性骨折といって骨が皮膚を突き破った場合を複雑骨折といいます。お間違えのないように!この他にも骨折についてご説明したいことが沢山ありますがこのあとは次の機会にしたいと思います。

ギックリ腰

変な体勢で物をもったり、不意に体の位置を変えたり、朝起きた時にクシャミや咳をした際に急激な痛みに襲われることがあります。これがいわゆるギックリ腰とよばれるもので、原因はいろいろ考えられますが筋膜性(筋肉)の急性炎症が殆どで、激痛に見舞われ寝返り等体位変換時の疼痛や、歩行痛、ひどい時には歩くことも出来なくなります。治療はまず患部を冷やして安静にすることです。痛みの程度によってはコルセット等で腰部を固定するとだんだん落ち着いてきます。激痛があっても炎症が治まれば痛みも徐々に快復してきますので心配することはありません。勿論、早いうちに専門の先生に診ていただいて治療することが一番です。

スキー、スノボー外傷について

今回はシーズン真っ只中のウィンタースポーツ、特にスキー、スノボーで比較的多い外傷を説明します。スキー外傷というと以前はまず骨折といわれてましたが最近はビィンディングが改善され捻挫が多くなり、特に膝関節の損傷が多く診られます。転倒したときに膝関節に大きなモーメントが掛り内側靭帯や十字靭帯、膝半月板を傷めます。転倒後に膝関節がガクガクしたり、膝の内側に痛みや違和感があるときは損傷の可能性が大です。また足首の関節や転倒時ストックに親指が引っ掛かり親指の付け根を傷めることもあります。また、骨折ではスネの骨や、太ももの骨、脱臼では肩関節と肘の関節がよく怪我をする個所です。一方スノーボードはここ数年爆発的に普及してきたスポーツですが、最近の統計を見ると明らかにスキーより外傷罹患率が高くなっています。特に手首の骨を折ったり、肩の骨を折ったり、顔面の打撲や首の怪我、あるいはジャンプの着地の際の頭部損傷等比較的上半身に多く、直接的な打撃による怪我が多いのが特徴です。勿論、膝や足首など下半身の怪我もありますので十分な注意が必要です。