THE解説

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踵(かかと)の痛み

踵の痛みも発育期の子供達から青壮年まで男女を問わず発症します。年齢層によって原因はさまざまですが、殆どは着床による過剰刺激が原因といわれます。小学生から中学生位まで、発育途上期のまだ未熟な骨をジャンプやランニング等の運動により刺激しすぎるために出てくる痛みが殆どで踵骨骨端炎といいます。青壮年者の痛みもジョギングや長時間立ち仕事をされる方などにやはり踵を刺激をしすぎて炎症を起し痛みが出てくるものや、刺激により踵骨そのものに骨棘といって棘のような小さな骨が出来ることによって痛みが出てくることもあります。いずれも処置としてはアイシングをして炎症を抑えますが症状が強いときには着床時に踵に刺激を与えないように衝撃吸収材を使用することもあります。また、運動過多によりアキレス腱の付着部(かかとの後ろ側)に炎症を持って痛みが出てくることもあります。

背中の痛み

背中の痛みとしてあげられるのは、不意に物を持ったときとか、物を持って急に体位を変換したときとか何もしないのに朝起きたときに急に痛くなったなど「ギックリ腰」と同じような原因で発症するものがあります。体をひねったり前後屈をした際に強い痛みが出ます。ギックリ腰と違うのは背中の筋肉は呼吸筋といって呼吸や咳をするときに特に使う筋肉ですので痛みが強いときは呼吸もままならないこともあります。咳やクシャミにも痛みとして本来の「ギックリ腰」より敏感に反応します。処置はアイシング等やはり急性期は冷やします。また、このほかにも高所からの転落による脊椎の損傷や単なる疲労からくる痛みもありますがまた次の機会に説明します。

手関節(手首)の痛み

手首の関節(腕関節)の痛みも転んで手をついたり、強く手を捻ったりして怪我をする外傷性と、反復して同じ作業をしたりして痛みがでる非外傷性に分かれます。腕関節は前腕骨と手根骨(小さな8つの骨で出来ている骨)によって構成されていますが手をついたり、手首を捻ったりすると靭帯を傷めて捻挫を起こします。また、強く手をついたりするとこの手根骨や前腕骨にヒビが入ったり折れたりすることも多くありますし、手根骨の位置関係がわずかに狂っただけでも痛みがでてきます。ジャイアンツの原監督が現役の頃空振りしてこの手根骨を骨折して長期療養を余儀なくされた事を覚えている方もいると思います。また、仕事などで同じ動作を反復するために一箇所の腱(スジ)にストレスが掛かり、それがすぎると腱鞘炎になります。手首の腱鞘炎は親指の方に多く発症しますので注意してください。ここの怪我も侮ると長引くことも多いので注意が必要です。

足の痛み Ⅱ ~ 足底筋膜炎について ~

足底筋膜とはその名の通り足底にある筋肉で、足の土踏まずにある縦のアーチを形成している筋肉です。足を着いたとき等にこの筋の伸縮作用により足に掛かる衝撃を吸収する働きをする大事な役目をしています。ランニング等で繰り返される伸縮運動によりこの筋にストレスがかかりやすく、付着部である踵骨(かかとの骨)下面に痛みが出現することがありますがこれを足底筋膜炎といいます。その他にもアキレス腱の柔軟性が低下することにより足底筋膜が緊張して起こる事もあります。症状としてはランニング着床時や長時間歩いた後等に踵の下面に痛みが出現することが特徴です。治療法としてはまず応急処置の項で説明しました「RICE」療法が原則です。急性期が過ぎる頃になるとストレッチを主体とした運動療法、足のアーチをサポートする装具の使用等さまざまな方法があります。また、スポーツの復帰に関しては筋力強化や柔軟性の確保も大きな条件になりますが痛みをこらえながら行うことは治療時間を延長させる因子になりますので禁忌です。専門の先生に相談しながら早期回復を心がけましょう。

足の痛み Ⅰ ~ 有痛性外脛骨について ~

内くるぶしの下あたりに少し出っ張ったところがありますがそこに痛みを訴える疾患です。外脛骨とは過剰骨という余分な骨のことです。他にも手や足にみられるものですが、外脛骨はその中でも最も頻度が高く、走った後や捻挫した時やあるいはただ押しただけでも痛みが発症し赤くはれるたり発症当初は歩行痛を強く訴えることもあります。治療は安静とアーチ(土踏まずの高さ)の角度を矯正することにより軽快します。予防としては足の裏の筋肉の強化や自分の足のアーチに合った適切な靴選び(ヒールウェッジや中敷等による高さの調整)が大切です。

お年寄りとケガ Ⅱ

上半身でお年寄りがよく罹患する怪我の1つに、手首の骨折 、コーレス骨折(撓骨骨折)があります。これは、滑ったり、つまづいたりなどして地面に手をついた際、その衝撃と加重が、手首の関節よりやや上の骨の部分にかかる為、そこが骨折してしまうものです。手首の1cmから3cmくらい肘寄りの部分に強い痛みが現れ、腫れも手の関節全体にみられます。 自分で手首を動かす事も困難になり、ちょうどフォークを下向きにしたような変形がはっきり見られる事が多いです。さらにもう1つ多い骨折に上腕骨(二の腕)の骨折があります。これも転んで肘や肩をついた時や自転車などで転倒した際、手が上がった状態で倒れた為、二の腕の上の部分、肩関節より少し下の場所で骨折が起こるものです。この骨折を上腕骨外科頚骨折といいます。この骨折も痛みが強く、腫れは二の腕の内側から背中、胸の方まで出てくる事もあります。そして傷めた方の肩を下げて、もう一方の手で支えた姿勢をとります。自分の力で手を上げるなどの動作がほとんど出来ない状態になります。この骨折は、肩関節脱臼とよく間違えられやすいので注意が必要です。

お年寄りとケガ Ⅰ

お年寄りのケガは当然青壮年者や幼児に比べるとはるかに治りにくく、下手をするとケガが元で寝たきりになったり後遺症が残りやすいリスクを持っています。そして何よりお年寄りの体の特徴は子供のそれと同じように非常にデリケートな体になっています。特にケガと関係の深い運動器(骨や筋肉)の老化は女性のほうが早く始まり、個人差はありますが50代半ばから、男性は60代になるとその兆候が見えてきます。今回はお年寄りのケガの代表的なものをいくつか説明します。まず一番多いのが大腿骨頚部骨折です。転んだりぶつかったり、驚くほどの少しの外力で股関節の関節内とその周辺が骨折を起こします。強い腫れと痛みが特徴で歩行障害が起きます。殆どの場合が手術対応で、治癒まで年齢と骨折の状況によって変わりますが半年から1年、あるいはそれ以上かかることもありますしこのケガが元で寝たきりになることもあります。脊椎(背骨)の圧迫骨折(骨がつぶれる骨折)も多く発生します。尻もちをついたり転んだりしたときにほんの少しの力でも脊椎が圧迫されて折れてしまいます。やはり痛みと体を曲げたり捻ったりの運動制限があります。これらはすべて骨粗しょう症によって骨が弱くなっていることが原因です。

肘の痛み Ⅲ ~ スポーツによる肘の痛み ~

スポーツによる痛みの代表格は何といっても野球等投てき種目による肘の痛みです。動作時のモーメントが肘に大きなストレスとして影響を及ぼし、それを繰り返すことにより肘の内、外側に障害が起こります。一般的には内側であれば靭帯を傷める率が多く、外側ではストレスが圧迫力として働き骨の障害を起こすこともあります。また、発育過程の子供では成長軟骨を傷めることもありますので慎重に対応する必要があります。その他レスリングや柔道のような格闘技では、投げられた時に手をついて傷めるケースや関節技によって傷めるケースなどさまざまですがこれらはスポーツ外傷に分類されやはり靭帯のを傷めることが殆どです。

肘の痛み Ⅱ ~ 特に肘の外側の痛みを中心に ~

今回はスポーツでのオーバーユースや就労後に出やすい肘の外側の痛みについて説明します。これは外側上顆炎といいテニスやゴルフあるいは大工さん等肘を極端に使用する人達に多くみられます。では、なぜ肘関節の外側に痛みが出現するのかというと、肘には手関節を背屈(手首を上げる動作)したり、指を伸ばしたりする筋肉が集まって付着しており、その部分に過剰な負荷がかかりすぎると炎症を起こして痛みが出てきます。肘の外側に腫れが出てきたり熱感が出たり、また、タオルが強く絞れなくなったり箒がうまく使えなくなったり、蛇口を捻る力が弱くなったりさらに箸を使うのにも痛みが出て来ることもあります。さらに前腕部(肘から先の部分)にまで痛みが出ることもあります。肘関節は同側の肩から指までの動きを中継する大切なジョイントですから解剖も複雑です。スポーツや仕事をしていていつもと違った痛みを感じてきたら要注意です。あまり強くならないうちに加療をしてください。

肘の痛み Ⅰ

肘の痛みは大別するところんだり捻ったりして傷めた痛みと、野球やテニスなどで肘のある部分に極端にストレスがかかりそれによって発生するスポーツ外傷や障害による痛みに分類されます。今回はころんだり捻ったりしたときに受ける怪我を中心に説明します。ころんで肘をついたり捻ったりした時には主に関節包といって関節を包んでる組織を傷めたり、靭帯を傷めたりあるいは強い衝撃を受けると関節内に血腫といって血液が溜まったりして強い痛みの原因になります。これらのケガはすべて捻挫になります。また、外力の強さによっては骨に異常をきたすこともあり注意が必要です。特に低年齢層で強い痛みと腫れが伴う場合は慎重に対応しなければなりません。子供の肘関節は解剖学的、生理学的にも非常にデリケートに出来ているゾーンですので場合によっては骨の損傷を伴っていることもあります。勿論大人でも強い衝撃を受けると骨折や脱臼をすることもあります。また、小学生以下のお子さんでは急に手を引っぱられたときに突然痛くて手を使わなくなることがあります。よく「肘が抜けた」といわれる状態ですがこれは大人の脱臼とは少し違ってこの年齢層特有な障害で靭帯と骨の位置関係がずれたことによる痛みです。