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足根骨癒合症

今回は足根骨癒合症について書きたいと思います。

足根骨癒合症とはスポーツをしている10歳前後の子どもに見られる疾患で、字のごとく、足の骨がくっついてしまっている状態を言います。ですが完全に骨同士がくっついている訳ではなく、軟骨やほかの組織など、骨とは違ったもので癒合していることがほとんどです。奇形などを伴って出生時より癒合が認められるものや、捻挫など怪我をきっかけに発症するケースがあります。
癒合しやすい場所として、足部の踵骨(かかとの骨)と距骨(踵骨の上に乗っている骨)の癒合が最も多いと言われており、ちょうど内くるぶしの下あたりに痛みを訴えたり、患部が出っ張ってきたりします。

症状はスポーツ後の痛みや違和感といったものが多く、初期症状では強い痛みを訴えることが少ない為、軽い捻挫と誤診されやすいので注意が必要です。症状が進行してくると、運動後に強く痛みが出現したり、日常生活で痛みを伴うようになります。

足根骨癒合症は、最初は強い痛みが出るわけではなく分かりずらい疾患です。 運動後、足首に違和感や疲れ、痛みが出て来た場合このような疾患も考えられることを頭に入れて頂き、早めに専門医に診てもらうようにしましょう。

一時救命処置の手順

今回は一次救命処置について紹介しようと思います。

一次救命処置とは心臓や呼吸が停止した傷病者を救命するために行う緊急処置です。そしてこの処置は傷病者の社会復帰にも大きく関わってきます。今回は一時救命処置の手順を簡単に紹介していきます。

  1. 意識の確認をして協力者を求め119番通報とAEDの依頼
    →声をかけ体を揺すり傷病者の反応を確認します。
  2. 呼吸の有無を確認して、呼吸をしていければ心肺蘇生開始
    →胸部と腹部の動きを迅速に観察します。
  3. 胸骨圧迫30回
    →胸の真ん中(乳頭と乳頭の間)にある胸骨部を毎分100回のペースで30回1セットとして圧迫を行います。
  4. 気道確保
    →下あごを引き上げて頭部を後方に傾け喉の奥を広げます。
  5. 人口呼吸2回
    →傷病者の鼻をつまみ④の状態を保ちつつ口を口で覆うようにして人口呼吸を行ないます。その際、胸郭が上がるのが分かる程度(約1秒かけて)息を吹き込みます。
  6. 3と5を繰り返す
    →救援者の判断で心肺蘇生を中止してはいけません。意識の回復、救援隊への引き継ぎ、救助者に危険が迫った場合は除きます。
  7. AEDを装着し指示に従う
    →装着する際も心肺蘇生の手は止めず、AEDの電源を入れて音声案内に従います。
  8. 救急隊に引き継ぐ

この一時救命処置は資格など必要なくどなたでも行う事ができる処置です。二次災害に十分注意し積極的に活動してみてください。

コーレス骨折(スミス骨折)

今回はコーレス骨折について紹介しようと思います。

コーレス骨折は前腕にある2本の骨の内側の骨「橈骨」の遠位(手首に近いところ)で骨折したものを言います。発生頻度が骨折の中でも多く、年齢差はほとんどなく各年齢層に起こり得る骨折です。

転んで手を着いた(手背から手を着いた)際に負傷することが多く、軽い転倒でも起きる可能性があります。転んで手首が痛い、手首を上げ下げできないなど症状がありましたら、速やかに当院にご連絡ください。

温熱療法

よく治療前に患部を温めたりしますが、この温熱療法は熱の伝え方で表面加熱と深部加熱に分かれます。

どちらも治療法も患部を暖めることで血液の循環を良くし、損傷した軟部組織への酸素、抗体、白血球などの供給を増加させて組織自体の柔軟性を増加させることが目的です。また、増加した血流によって有害な代謝物の排除を促進し、痛みの感覚を緩和させ、筋のスパズム(硬い部分)を軽減させる効果があります。まとめると、痛みの抑制、筋スパズムの緩解、拘縮の緩解と関節可動域の拡大、代謝機能の促進などの効果が期待できます。

尚、捻挫や打撲、その他の急性症状の場合、2~3日は炎症期(炎症が盛んな時期)が続きますので温熱療法ではなく寒冷療法(冷やす)が必要です。この寒冷療法を行なわずに直ぐに暖めてしまう患者さんが多くいらっしゃいますが、間違った処置をすることで症状の悪化や回復遅延の原因になりますので、分からない場合は直に整骨院や病院にご相談下さい。

アキレス腱滑液包炎

今回はアキレス腱滑液胞炎について解説していきたいと思います。

まず滑液胞とは、運動時に腱と骨とで起きる摩擦を軽減するために存在する袋状のクッションのようなものです。アキレス腱部の滑液包に長時間の歩行運動による摩擦や圧迫刺激などが原因で炎症を起こしたものをアキレス腱滑液胞炎と言います。

症状としては、アキレス腱の付着部(かかとの部分)を押した時の痛みや歩行時の痛みが多く見受けられます。また、靴が自分の足に合っていないと症状の悪化を招くこともあり、症状が強い場合まれにアキレス腱付着部に腫瘤物(コブのようなもの)ができる場合があります。 このような症状が出て来た場合、まず安静にしていただき専門医に診てもらいましょう。 また、原因として靴の不適合もありますので自分に合った靴の買い替えも検討してみてください。

小児の骨折

今回は小児の骨折の特徴を紹介したいと思います。

小児の骨は成人の骨に比べ骨を覆っている膜が厚く柔らかいということが特徴です。これにより骨折時は大きな変形(転位)を起こすことが少なく、さらに元の形に再構築する能力が高いといわれています。子供のころ骨折したことがある方は怪我をした部位を改めて見ても分かりにくいかと思います。それだけ骨を元通りにする能力が優れているということです。一方、小児の骨は自ら元通りになる能力が優れている反面、骨の過成長(損傷前より骨が長くなる)を起こすこともあります。

骨折した際はその可能性が高いため、元の位置に整復してあげる事が大切です。整復不全によって骨の成長障害が現れたり、変形による神経症状(痺れや痛み)が出現することもあります。小児に限らず、いかに骨折部を元通りに整復するかが大切です。治療を進めていく上では保存的な治療が原則となりますが、将来的に過度の変形が考えられる場合は観血的療法(手術)となることもあります。

お子さんは怪我をしていても元気いっぱいです。治療や固定を嫌がり通院が億劫になることがありますが将来に関わることでもあります。しっかりとした治療を心がけて下さい。

デピュイトラン拘縮

デピュイトラン拘縮とは手掌腱膜(手のひらの皮下にある腱膜)が屈曲拘縮を起こしてしまう外傷です。原因は明らかになっていませんが、糖尿病、高脂血症、習慣病、高度の喫煙などがあげられています。症状としては両方の手のひらにボコボコした索状物がある、指が完全に伸びない、などが主な症状で痛みを伴うことはまれのようです。ひどく進行してしまうと伸展障害が残ってしまい手術の適応となる場合があります。もし似たような症状がある方は一度ご相談ください。

扁平足について

扁平足とは、足底の縦と横のアーチが減少し土踏まずが消失している状態のことを言います。

(原因として)

  1. 足のアーチを保持する筋力の低下
  2. 靭帯の緩み
  3. 体重の増加

の主に3つが挙げられます。

こうした要素に加え、思春期の急激な体の成長、部活動などスポーツを始めた時、就職による生活環境の変化など、これらが発症する原因に上げられます。

症状としては足底(脚の裏)中央部に違和感や痛みが現れ、特に立ち作業や歩行時に痛みが強くなります。その結果、体に負担のかかる歩き方になり腰や膝など色々な部分に痛みがでる可能性もあります。

扁平足に対する治療としては、土踏まずをサポートする靴を履いて矯正をしたり、床のタオルを足の指でつまみ足底の筋肉を鍛えるタオルギャザーなどの方法があります。

足の裏に痛みを感じたり、扁平足かな?と思った際には一度ご相談下さい。
早期発見・早期治療が、早期回復の鍵になります!

少年期スポーツ障害 野球肘

今回は野球肘について解説していきたいと思います。

まず野球肘とは、投球動作によって発生した肘関節の痛みのことです。肘関節の内側に痛みが発生することが多く、投球により肘関節内側の筋肉が引っ張られその筋の付着部に負担がかかり痛みが発生します。原因として最も考えられるのが『過剰な投げ込み』です。特に学童期の過剰な投げ込みは骨の形成不全や成長障害を招く場合もあり注意が必要です。

症状として、肘関節を曲げ伸ばしした時の痛み、投球動作時の痛みなどが見られます。このような症状が出た場合、すぐに投球を中止し安静にしてアイシングをしてください。また症状が強い場合はバッテイングも控えて頂き、早めに専門医に診てもらいましょう。

野球選手にとって、野球肘の放置は選手生命に大きく関わってきます。早期発見と早めの治療が大切になってきますので、保護者や監督の方はしっかり管理をしてあげてください。

<投球数の目安として>
小学生では一日50球程度、週200球
中学生では一日70球程度、週350球
高校生では一日100球以内、週500球
以上を超えないことが理想とされています。

腓骨筋腱炎

こんにちは。皆さんの中で、ここ最近ランニングを始めた方多いじゃないでしょうか。この数年マラソンブームの影響で各地のマラソン大会の出場者数が年々増加しているそうです。ランニングをしていて外くるぶし周辺が痛くなったりしていませんか。そこで今回は腓骨筋腱炎と言う外傷について説明したいと思います。

まず腓骨筋腱炎の説明を分かりやすく理解して頂く為に、筋肉の説明から始めたいと思います。筋肉とは、筋組織、腱組織の二つの組織から構成されています。皆さんがよく「力コブ」と言っているのが筋組織、その筋組織が骨に付着する為に細くなる部分を腱組織と考えて頂くと分かり易いかもしれません。

次に腓骨筋(腱)の説明です。腓骨筋とはふくらはぎの一番外側にある筋肉で、腓骨筋腱とは外くるぶしの上方から後方を通過し足の平に付着します。腓骨筋腱は腱自体が外れないようにする為、外くるぶしの後面にはトンネル(骨に溝が存在)のようなものがあり、そのトンネルを腱が通過しています。

最後に本題の腓骨筋腱炎の説明をします。腓骨筋腱炎の原因として、先程説明したトンネルと腱との関係が原因とされています。ランニングや水泳の立ち泳ぎなど足首を使い過ぎると、腓骨筋腱がトンネルと摩擦を起こす原因となります。その摩擦が繰り返し行われる事により、腓骨筋腱自体に炎症が起きて痛みへと繋がります。
外くるぶし周辺に痛みを感じたら練習を中止し、患部を冷やし痛みが落ち着くまで安静にして下さい。使い過ぎ(over use)による痛みなので、安静にして治療に専念して下さい。